日本酒と保存と熟成
生酒の場合
生酒は必ず冷蔵庫で保存し、飲むまでの間、特に開封後は大切に保存して
あげましょう。開封後も一升瓶のまま保存するのが理想ですが、一升瓶を
立てて置くスペースを確保するのは一般家庭ではなかなか難しいでしょう。
ですから、一升瓶を買ってきたらすぐに、4合瓶か薬品用の角型瓶(六百ミ
リリットル)に移し替えて冷蔵庫に保存してしまいます。こうすれば、一升
瓶3本分くらいが狭いスペースに収まり、なおかつ、一度に2~3種類のお
酒を楽しむことが出来ます。
火入したお酒の場合
冬場
陽の当たらない部屋なら箱に入れるか、新聞紙で包んで置けばいいでしょう。
春・夏・秋
生酒と同じように、瓶に小分けして冷蔵庫に保存したほうが良いでしょう。
古酒の場合
一升瓶を買ってきて、一度に飲んでしまうことはあまりないと思いますが、
古酒の場合は酒の量が減って行くにしたがって(何日かで)味が変化していく
のを楽しむことができます。ものによっては、開封後1週間くらい経つとす
ばらしい味わいに変化しているものもあります。
冷蔵庫に、一升瓶一本でも立てて置けるスペースがあれば、その変化を楽し
むことができるのですが、なければ4合瓶に移し替えて保存するのもよい方
法です。
日本酒は新しいものが美味しいと思われがちですが、それは必ずしも
正しいとは言えません。
確かに、出来たての新酒の華やかな香りと味には魅力的なものがあります。
しかし、表面的な華やかさだけで、いま一つ味わいに物足りなさを感じる
こともしばしばです。
よく、見ために惑わされることがありますが、悪く言えば「ぱっと見のかわ
い子ちゃん」「番茶も出花」と言ったところでしょうか。
ワインで言うボージョレー・ヌーヴォーのようなものでしょう。
出来の良い日本酒は、新酒の時からその華やかな香りに加え、味に奥行き・
深みも持ち合わせているものも有ります。しかし、日本酒もワインと同じよ
うに、熟成によって本当の旨味が引き出されるものが沢山あります。そして、
出来の良い日本酒ほど良い熟成をし、長期の熟成も可能かもしれません。
逆に、出来の良くない日本酒は、夏を越せずにヒネてしまいまうものが多いそ
うです。一概には言えませんが、生のお酒を買ってきた時は、洗っておいた4
合瓶に移して保存してしまいます。(注:栓のところまでいっぱいに入れて空気
を入れない)こうして冷蔵庫に保存しておけば古酒(熟成酒)ができるという訳
で、1本のお酒を2度楽しむことができます。
また、熟成とは違うかもしれませんが、栓を開けてから日が経つに従って、味が
変わっていくものが多くあります。
劣化ではなく、美味しい方へ変化していくものがあるのを皆さんも経験されたこ
とがあるでしょう。
このような変化を楽しむのも、一つのお酒を味わう楽しみではないでしょうか。
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この続きは次回に(清酒と健康)
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飲酒は20歳になってから。未成年の飲酒は法律で禁止されています。
飲酒運転も法律で禁止されています
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
ほどよく、楽しく、いいお酒を。飲んだ後の容器はリサイクルにご協力ください。
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